百姓一家 富山の美味しいコメづくりを守る
地域ネットワークで農業の高齢化・人手不足を克服
富山県は、豊かな水と肥沃な土壌に恵まれた米どころであり、記事では「百姓一家」という農業法人の取り組みが紹介されています。富山県では農業従事者の高齢化や人手不足によって耕作放棄地が増えていますが、百姓一家は地域のネットワークを活用し、農地を集約して農業を続けられる仕組みづくりを進めています。
百姓一家の代表を務める本田昌幸さんは、もともと建設業を営んでおり、クレーン作業を通して農家や地域とのつながりを築いてきました。その中で、農作業を担う人の高齢化や人手不足を目の当たりにし、「自分たちが農業を支えよう」と考えるようになりました。農家から「田んぼを引き受けてほしい」と相談される機会が増えたことをきっかけに、2024年に百姓一家を設立しました。
農業を始めた後は、田植えや稲刈りなどの作業を効率化するため、作業をグループ分けしたり、スケジュールを細かく管理したりするなど、建設業で培った経験を農業に取り入れています。また、品質の高い米づくりにも力を入れ、土壌改良や肥料の工夫を行っています。その結果、百姓一家のコメは高く評価され、飲食店などからの注文にもつながっています。
さらに、百姓一家はAIやドローンを活用したスマート農業にも挑戦しています。ドローンによる農薬散布など、最新技術を取り入れることで作業の効率化や省力化を目指しています。将来的には、若者が農業に関心を持ち、農業を魅力的な職業として感じられるような環境をつくることも目標としています。
一方で、農地を手放したい高齢の農家から土地を借り受けることで、耕作放棄地の増加を防ぐ役割も果たしています。地域の農家や自治会などとのつながりを大切にしながら、農業を地域全体で支える仕組みをつくろうとしているのが「百姓一家」の取り組みです。
https://www.projectdesign.jp/articles/e8b9bbc9-dafd-4548-962a-6600a8b4f2f1
月刊事業構想8月号 百姓一家